未来の歯科医療を切り拓く!
若手歯科医師のための革新セミナー
開催レポート(1日目)

「『8020』という古くからあるワードもですが、『KEEP28』というワードも非常にわかりやすく、今後は一般の人に向けて発信していくキーワードになっていくのではないかと思う」

「同じ考えを持つ皆さんで、質を担保したOPのネットワークが全国にあることが重要で、この地域には●●歯科があることを一目でわかるようにすることが重要です」

冒頭の談話は、去る3月24日に『未来の歯科医療を切り開く!若手歯科医師のための革新セミナー』のゲスト講師である元厚労大臣・塩崎恭久氏と医療政策の専門家・渋谷健司氏からのものです。私たちの取り組みが一定の評価を得ることができました。

講師

熊谷 崇 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団日吉歯科診療所)

畑 慎太郎 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団アップルデンタルセンター)

塩崎 恭久 先生
(講師・元厚生労働大臣)

渋谷 健司 先生
(講師・東京財団政策研究所・研究主幹)

松本 拓也 先生
(講師・歯科医師・松本歯科医院)

家泉 裕香 先生
(講師・歯科医師・西郷歯科クリニック)

石山 莉奈 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団日吉歯科診療所)

田中 利典 先生
(講師・歯科医師・医療法人社団KHI 川勝歯科医院)

日時・会場

2024年3月24日(日)

会場:株式会社モリタ Dental Plaza Tokyo(東京都千代田区)


フォトレポート
2024年3月24日(日)

◉オープニング
松本 拓也 先生


◉主催者挨拶:
株式会社モリタ 代表取締役社長 森田 晴夫 様


◉講演:「若い歯科医師に向けた歯科医療改革問題提起」
畑 慎太郎 先生

「日本の歯科医療の未来は明るい」本気でそう思える人はどれほどいるでしょうか?しかし、若い歯科医師たちが正しく理解し行動すれば、明るい未来を迎える事ができると思いませんか?
このセミナーでは若手歯科医師の皆様がより成長し、自らのキャリアに革新をもたらすための学びと交流の場となることを目指しています。
過去の習慣に囚われることなく「真の患者利益」を優先した歯科医療を提供することを念頭に、情熱的な議論と交流が歯科医療の潜在能力を最大限に引き出し、延いては皆様の歯科医師としての人生や日本の未来の歯科に新たな輝きをもたらすことでしょう。
(抄録より)


◉講演:「変化する社会・医療環境に対して私たち医療人はどう取り組むべきか?」
渋谷 健司 先生

2016年の日経新聞に「今後20年を見通せば、医療の技術革新やグローバル化によって医療は大きく変わる。健康の価値、医療の価値を中心に据え、イノベーションや情報活用を促しながら、新たな保健医療システムを構築すべきだ」と書いた。
それから7年、国内外の環境や課題はさらに変化を遂げた。今後は地域社会を軸に医療従事者やエッセンシャルワーカーが主役となり、AIによる高付加価値サービスの提供とそこにリソースが循環する自立・分散型のシステムによって、社会の持続性を取り戻す。そのためにはどうすべきかを、参加者と一緒に考える機会にしたい。
(抄録より)


◉講演:「医療イノベーション推進を目指すために」
塩崎 恭久 先生

本年4月に、私が発起人とし、日本における自由診療の振興と医療イノベーション推進を目的に、一般社団法人自由診療振興協議会が発足した。
同協議会では
▽高度・最先端の医療を患者自身が選択可能にする
▽若手医師のモチベーションを高め、医療技術を向上する
▽日本の医療の底上げによるインバウンド医療ツーリズムの推進
▽研究開発に従事する企業・研究者の経済的インセンティブ促進
▽受益者負担の医療サービスなどの普及による患者の多様なニーズへの対応
▽自由診療の普及による診療報酬の財政的負担軽減で皆保険制度の持続可能性向上
といった活動を進めていく予定である。本講演では、激変する社会情勢や保健医療の現状に鑑み、今後の保健医療のあり方について議論をする。
(抄録より)


◉シンポジウム:
「ステークホルダー(市民・マスメディア・大学・歯科医師会・行政・政治家)への働きかけ事例」
熊谷 崇 先生/渋谷 健司 先生/塩崎 恭久 先生/畑 慎太郎 先生

ディスカッションテーマ1
「日本の歯科医療の変革に向けての障壁と可能性」

・歯科医療の変化が進まない理由とその背後にある要因について議論。
・歯科医療の収入と質の関係、保険制度の影響、保険と自由診療のバランスを考える。

ディスカッションテーマ2
「歯周病重症化予防と歯科医療の未来」

・歯周病の重症化予防に関する問題提起と、その課題解決のための方法について議論。
・給付や臨床家の算定の適切性についての意見交換。

ディスカッションテーマ3
「先進医療と保険制度」

・医科と歯科の先進医療の違いと、保険制度が先進医療の普及をどのように促進・阻害しているかについて意見交換。
・先進医療の選択肢と患者ニーズのバランスについての視点を共有。

ディスカッションテーマ4
「歯科医療の展望と患者の真のニーズ」

・医科と歯科の先進医療の違いを踏まえて、歯科医療の展望について考える。
・患者に求められる本当の先進医療とは何かについての共有。

ディスカッションテーマ5
「若手医師の役割と展望」

・未来の医療を担う存在である若手医師の役割や責任。
・若手医師が新たな展望を切り拓くために必要なスキルや資質について。
(抄録より)


◉司会進行
家泉 裕香 先生


◉講演:「人生100年時代に向けてKEEP28の重要性」
熊谷 崇 先生

【KEEP28】は人生100年時代を迎えて、自分自身の28本の健全永久歯を可能な限り保つという究極の目標を表現している。
【KEEP28】を社会全体で達成させるには、一つの歯科診療所だけでなく、社会全体が同じ目標に向かわなければならない。対症療法から原因療法へとシフトすることによって、歯科は健康を重視している多くの人々にとって、最も頼りに成る医療分野になるであろう。
即ち人生100年時代に向けて【KEEP28】は日本の歯科医療の変革の力となるはずである。
(抄録より)


◉講演:「メディカルトリートメントモデルを歯科医師がおこなう意義について」
石山 莉奈 先生



◉講演:「日吉歯科で学び、それを自分の地域に還元する事の価値と面白さ」
松本 拓也 先生


◉クロージング



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