ブラッシュアップ&
フォローアップセミナー

イントロダクション

私たちが目指すKEEP28を社会に普及させることは、非常に長期の取り組みです。
周囲のスタッフや患者を教育し、医院のソフト・ハードを整え、データと向き合い、改善と改革を繰り返して医院を進化させていく。
そして、根拠を持って歯科医療の重要性を地域社会に伝え、企業やステークホルダーにも伝えていく。
これは患者や社会に貢献しながら、私たち自身が歯科の未来を築くことを意味します。
本セミナーの受講を通じて、医院の現在の位置を再確認し、真の患者利益を提供することができるOP医院へ歩みを共に致しましょう。
皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

JOF理事長 畑 慎太郎

ブラッシュアップセミナーについて

オーラルヘルスと健康の関連を示した研究は古くからあります。
歯科医師ウェストン・プライスは、「歯科感染症が死を招く」と主張し、息子の死をきっかけに口腔慢性感染症が深刻な疾患の原因となる可能性を研究。1914年から医師たちとの共同研究で、4000羽のウサギを用いた実験で、う蝕が全身疾患に影響することを証明しました。

デンタルプラークは口腔内感染症の原因であり、さらに致命的な肺炎などの疾患を引き起こす可能性があります。この細菌集団はう蝕や歯周病だけでなく、糖尿病、脳内出血、動脈硬化、アレルギーも誘発する可能性があります。デンタルプラーク細菌を制御して健康な生活を維持することの重要性はこうした知見が明らかになるにつれ高まっています。

講師の奥田先生は『オーラル・フィジシャンとしてのスタンスを今まで以上に大切にしなければならない。歯科界全体の地盤沈下がいわれている今こそ、高齢者を含めたすべての国民のヘルスプロモーションに関わる歯科医療と、それを支える歯科医師の育成が求められている。』と話されています。

今回はオーラルヘルスプロモーションの原点とも言える口腔から始まる健康破綻とその予防の重要性について、共に考えたいと思います。

講師:奥田 克爾 先生
OKUDA Katsuji


  • 東京歯科大学名誉教授、野口英世記念会理事
  • 東京歯科大学を1968年に卒業
  • その後、東京歯科大学微生物学講座助手、講師、助教授を経て、スウェーデン政府留学生としてカロリンスカ大学に留学
  • 米国政府留学生としてニューヨーク州立大学バッファロー校歯周病学研究センターに留学
  • 1989年に東京歯科大学微生物学講座教授に就任
  • 厚生労働省長寿科学総合研究事業に参画(1993年より12年間)
  • 国際歯科医学会日本部会、日本歯周病学会、日本細菌学会等名誉会員。日本歯科医学会会長賞受賞




フォローアップセミナーについて

OP育成セミナー修了後は、学びを臨床で具体化することが不可欠です。
MTM臨床の実践は、患者の口腔健康を長期にわたって維持する鍵となりますが、臨床への適用には様々な障壁が存在します。真の患者の利益を目指す中で、時間やスタッフ、理解の不足が課題となります。これらの課題は多くのOP医院が直面しており、先人の知識がこれを克服する手助けとなります。

各医院のMTM臨床進捗や問題についてのディスカッションを通じて、より成熟したOP医院への進化の具体的な道筋を描くことができます。また、質の高い予防歯科医療を診療室に浸透させるには、継続的な学習が欠かせません。

フォローアップセミナーでは、OP育成セミナー受講後の医院でのMTM進捗を100症例達成で総論的に発表し、MTMを開始したOP医院の完成度を高めることを目下の課題とします。現在の医院の紹介、MTMを実践して現在の課題点、うまくいった点、疑問等について参加者と共に考えます。

開催内容

開催日

  • 2024年7月21日(日)

開催方法

  • 会場+オンライン(ハイブリッド開催)

定員

  • 会場:100名

会場

  • Fujitsu Uvance Kawasaki Tower
    〒212-0014 神奈川県川崎市幸区大宮町1-5
    JR川崎タワー オフィス棟