JOFセミナーシリーズ2025
誰もが納得できる歯科医療のかたち
~学んで、実践して、未来へつなげる1年間~

Oral Physician(OP)は、患者さんの一生を見据え、口の中の健康を守るための設計士のような役割を果たす新しいタイプの⻭科医師です。従来の「壊れた部分を修理する」という考え方から進化し、むし⻭や⻭周病などの予防できる病気を発症する前にリスクを把握し、介入することで、患者さんの口腔環境を守ります。

くわしくは

しかし、実際の診療現場では、経営や時間の制約から「とりあえず噛めるように」という短期的な治療に追われ、患者さんへの教育や必要とされる医療の提供が難しいことがあります。こうした問題を解決するには、診療の質を高めるだけでなく、患者さんと⻑期的な信頼関係を築くことが必要です。

本セミナーでは、メディカルトリートメントモデル(MTM)に基づく診療システムを学び、効率的で患者さん中心の⻭科医療を実現するための知識とスキルを磨きます。初診から患者教育、初期治療、再評価、そして個々のリスクに基づくメンテナンスまで、患者さんのライフステージに寄り添う治療の流れを体系的に学び、実践することで、臨床現場での応用力を高めます。

OPとしての姿勢と技術を育むことで、診療体制の効率化だけでなく、患者さんが本当に必要とする医療を提供できる診療所づくりを目指しましょう。共に成⻑し、時代に応じた⻭科医療の未来を築いていきましょう。

JOF理事長 畑 慎太郎

オーラルフィジシャン育成セミナー

2025 第1回 詳細→ 6月15日(日)
6月16日(月)
第2回 詳細→ 7月20日(日)
第3回 詳細→ 9月21日(日)
第4回 詳細→ 10月26日(日)
2026 第5回 詳細→ 3月28日(土)
3月29日(日)
  • ● 医院参加
    • 720,000円/1医院(3名まで)
    • 人数追加:150,000円/1名
  • ● 個人参加
    • 240,000円/1名
  • 医院参加で全セミナーを受講し、セミナー内容を修了していただくと、オーラルフィジシャン育成セミナーの修了となります。
  • 医院参加では全セミナーで同じ歯科医師・歯科衛生士・受付の方での参加を推奨します。(Dr・Dh・DhまたはDr・Dr・Dhなども可能です)
  • 個人参加ではオーラルフィジシャン育成セミナーの修了とはなりません。
  • JOF正会員の入会金、年会費が含まれます。
  • 全セミナーの参加費用・弁当代・懇親会費が含まれます。
  • 対面(会場参加)のみです。

個別受講

01 第1回

理想を描く歯科医療の第一歩

未来を見据えた
「あるべき姿」
を考える

歯科医療の現状と未来を見つめ、
理想の医院像を明確にする。
初診時のアプローチや患者との
信頼構築の基本を学ぶ。
  • 開催日       
    • 2025年6月15日(日)・6月16日(月)
  • 開催方法      
    • 対面(会場参加)+オンラインオンライン(ハイブリッド開催)
  • 定員        
    • 対面(会場参加):300名 オンライン:制限なし

会場

御茶ノ水トライエッジカンファレンス 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目2-5 御茶ノ水Nkビル 11階

スケジュール:1日目 ▼
時間 内容 登壇者
08:30 受付開始
09:00 趣旨説明 JOF理事・宮城 和彦
09:10 広がれ!OralPhysicianのビジョン: 患者・社会・医療従事者へ
JOF理事長・畑 慎太郎

寿命が延びる現代において、治療中心の歯科医療は将来の歯の喪失という矛盾を抱えています。

予防中心へのシフトが必要不可欠ですが簡単ではありません。シフトを妨げる理由や障害を理解し、患者、社会、医療従事者の歯科医療に対する価値観を変えることが求められます。既存の制度に縛られるのではなく、「どうすれば変えられるか」という視点への転換が重要です。理想と現実のギャップに向き合い、現場で活かせる知識や技術を共有します。

以下のような方に、ぜひご参加いただきたいと考えています。

  • 勤務医の歯科医師の方へ:日々の診療で理想と現実の間に悩みながらも、質の高い歯科医療を提供したいと考えている方。
  • 歯学部学生・歯科衛生士学校の学生の方へ:卒業後の進路に迷い、臨床現場の現実や可能性を知りたい方。
  • 診療スタイルを見直したい歯科医師・歯科衛生士の方へ:卒業後の進路に迷い、臨床現場の現実や可能性を知りたい方。患者の健康を守る本質的な歯科医療に立ち返りたいと考えている方。

大学では学べない実践的な方法を学びながら、患者と社会に貢献できる新しい歯科医療を一緒に考えていきましょう。

11:00 少し未来の日本の歯科医療を考える JOF理事・佐藤 長幸

医院に来院する患者さんの口腔の健康の現状を通じて、今の日本の歯科医療がどのような位置にあるのかを一緒に考えて参ります。

この20年間で日本の歯科医療はどう変わり、どんな課題が見えてきたのでしょうか?また、歯科先進国に並ぶスタンダードな歯科医療を目指すために、何が問題で、何が必要なのでしょうか?特に注目するのは「健康寿命の延伸」です。

歯科がどのように貢献できるのか、国の制度や歯科医療費の現状を踏まえて具体的に探ります。さらに、これからの社会や真の患者満足を考えた歯科医療の役割、そしてエビデンスに則った歯科医療の実現についても議論を深め、未来への一歩をともに考えます。

12:00 ランチョンセミナー:社会連携(20分) アース製薬株式会社
13:00 信頼を紡ぐ医療コミュニケーション
〜育まれる心のつながり〜
JOF理事・木村 雅之

初診時にどこまで応急処置を行うべきか——これは私自身の素朴な疑問でした。同時に、診療所にMTMを根付かせるためには、医療面接の講義が必要ではないかと考えています。

初期治療やメインテナンス中に患者のモチベーションを維持することは重要ですが、最も大切なのはやはり初診の段階です。MTMが定着しにくい要因の一つとして、患者の意欲が途中で低下し離脱するケースがあるほか、医院側がMTMの意義を十分に伝えられていない点も挙げられます。そのためには、医療提供者がチームとして意識を共有し、一丸となって取り組むことが欠かせません。特に初診の医療面接では、口腔健康の重要性や治療の背景、将来的なリスクを丁寧に説明し、患者の協力意識を高める工夫が求められます。

本講演では、当院での成功例・失敗例をもとに、歯科医療従事者と患者が共に手を取り合い、「Oneチーム」として成熟していくための具体的な方法を考察します。

14:00 特別講演:
高齢者医療における歯科の立ち位置とオーラルヘルスケアの社会実装への取組
東京科学大学大学院 教授・松尾 浩一郎 先生

本邦は,世界でも類を見ない超高齢社会に突入し,医療,介護では,高齢者対策が喫緊の課題として動いています。今後ますます増加する多疾患,多障害を有する高齢者に対応するには,歯科医療に対する概念の再構築が必要です。

口腔は,栄養摂取の入口であるとともに,全身の感染症の入口にもなりえます。従来の口腔内の感染症予防だけでなく,全身感染症予防を視野に入れた口腔衛生管理を行い,フレイル予防のための包括的な口腔機能のサポートが求められます。

今回は,われわれが社会実装を目指すオーラルフレイル予防プログラムも含めながら,シン高齢者歯科医療についてお話しする予定です。

東京科学大学大学院 医歯学総合研究科
医歯理工保健学専攻 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
松尾 浩一郎先生
  • 1999年 東京医科歯科大学 歯学部 卒業
  • 2004年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 博士課程 修了
  • 2021年 藤田医科大学 医学部歯科・口腔外科学 教授
  • 2023年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯理工保険学専攻 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
  • 2024年 東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して東京科学大学となる

所属学会・資格等

  • 日本老年歯科医学会
  • 日本障害者歯科学会
  • 日本口腔リハビリテーション学会
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • 日本臨床栄養代謝学会
松尾先生講演
16:00 クロージング
懇親会
スケジュール:2日目 ▼
時間 内容 登壇者
08:30 受付開始
09:00 明日から始めるMTM(成人編) JOF理事・宮城 和彦

MTMを知ることと実践することの間には大きな壁があります。理解はしたが、どこから手をつけて良いか分からないという問題を解決するために、MTMを医院に落とし込むためのロードマップについて学びます。

本講演では、各医院におけるMTM導入のためのタイムスケジュールを具体的に設定します。最低限必要な基本スキルをどのように習得するか、MTMに関連した医院内のオペレーションをどのように設定するかといった、より具体的なステップです。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付それぞれが役割を果たすことで、医院全体としてMTMを行うための体制が整います。

大きな目標を達成するための小さな1歩を医院全体で共有し、行動に繋げていきましょう。

  明日から始めるMTM(U20編)
JOF理事長・晝間 康明

私が熊谷先生によるOP育成セミナーを受講し、OP歯科医療をスタッフとともに学び理解しようとしたのは2006年開催の第9期でした。

それまでの私は、父から継承した矯正歯科医院に付け加える予防歯科としてをOP歯科医療を学ぼうと考えていましたが、セミナー受講後にそれではうまくいかないどころか患者さんの健康を損なう恐れや社会に予防歯科を定着させるための足枷となることに気付かされます。

そして,付け加えるのではなく、OPの哲学を診療の中心にすること、そのために自分のこれまでを俯瞰し、批判的に吟味し、0から作り直すことが必要です。

私のパートでは具体的なこれまでとこれからをお伝えすることで受講生の皆さんのお役に立ちたいと考えています。

OP歯科医療の哲学を学び、MTMを実践する醍醐味を最も感じられるのは、U20(20歳以下)です。

なぜなら、乳歯列の時点でう蝕リスクが高くても、MTMを適切に実践することで、カリエスフリーの永久歯列を実現し、う蝕リスクを大幅に減少させることができるからです。さらに、その劇的な変化は、患者さんや保護者にとっても大きな感動を生みます。

しかし、近年ではう蝕の発生が減少し、歯科医院を受診する小児の数も減少しています。このような状況の中で、MTMを希望して来院した小児の患者さんに対し、「何をすればよいのか」「大人のMTMと同じ方法でよいのか」と迷うことはないでしょうか?U20のMTMは、これまでの“う蝕リスクが高い小児に対応する疾病管理型の歯科医療”から、“小児の未来を健康な成人へと導く健康創造型の歯科医療”へと変化しています。この変化に対応するためには、目の前の現症への対応だけでなく、未来を見据えた歯科医療の提供が不可欠です。

「明日から始めるMTM(U20編)」では、う蝕減少時代に適したMTMのあり方を考え、年代ごとの適切なアプローチをエビデンスとともにお伝えします。どのような未来を描くべきか、そしてその実現のために今できることを、一緒に探っていきましょう。

  手早く、正確に! 基本的な検査 JOF歯科衛生士・花岡 佑み子

初診検査は、患者さんを深く理解し、信頼関係を築くための重要なステップであり、MTMの実践において欠かせない役割を果たします。

このパートでは、初診時に必要な検査を手早く正確に行う方法をお伝えしていきます。問診・歯周組織検査・口腔内写真撮影・X線写真撮影・唾液検査の手順を簡潔に整理し、それぞれのポイントと、これらの検査の必要性を患者さんにどのように伝え、協力を得るかについて実践的なアプローチを取り上げます。

初診検査で得られた結果をもとに、初期治療の計画をどう立てていくか、具体例を交えながら共有します。

12:00 次回のお知らせと課題の説明 JOF理事・佐藤 長幸
12:30 クロージング

当日について ▼

集合について

● 当日は8:30の受付開始までに、御茶ノ水トライエッジカンファレンス11階のロビーにお集まりください。

会場利用について

● 提携駐車場はありません。お車でお越しの方は、あらかじめ駐車場をお調べのうえご来場ください。
● 座席の指定はありません。
● このフロアの自動販売機で購入した飲料以外のゴミはお持ち帰りください。

お弁当について

● 15日午前のみ参加の方以外はお弁当のご用意があります。
● 代表の方が弁当配布場所に取りに来てください。
● 弁当のゴミは配布場所に設置するゴミ箱に置いてください。

配信・Zoom

● Zoomの操作、接続についての質問はお受けできません。事前にインターネット等でご確認ください。
● Zoomにログインする際は、申し込み時のお名前とメールアドレスを入力してください。
● Zoomでの質問はチャットでのみ受け付けます。音声での質問はできません。

その他

● 発表資料の撮影・録画はご遠慮ください。
● 緊急連絡先:090-4794-3244(JOF事務局)

  

受講費用

JOF会員の方
  • ● 医院参加
    • 100,000円/1医院
    • 対面(会場参加)5名まで・オンライン6アカウントまで
    • 人数追加:20,000円/1名
  • ● 個人参加
    • 20,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
JOF未入会の方
1日目午前(プレ・オーラルフィジシャンセミナー)

若い歯科医療従事者に私たちの取り組む歯科医医療のあり方を知っていただくことを目的として会員外受講を可能としています。

  • ● 学生
    • 10,000円/1名
    • オンライン参加のみ
  • ● その他
    • 20,000円/1名
    • オンライン参加のみ
02 第2回

磨きをかける診療技術と医院運営

患者もスタッフも
納得する
「やりがいある現場」

診療や患者対応の
スキルアップに加え、
スタッフが生き生きと働ける
環境づくりについて
具体的な方法を共有。
  • 開催日       
    • 2025年7⽉20⽇(⽇)
  • 開催方法      
    • 対面(会場参加)+オンライン(ハイブリッド開催)
  • 定員        
    • 対面(会場参加):300名 オンライン:制限なし

会場

御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターRoom B 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6

スケジュール ▼
時間 内容 登壇者
08:30 受付開始
09:00 特別講演:
口腔マイクロバイオームがもたらす口腔と全身の疾患と健康
東北大学大学院歯学研究科・特任教授 髙橋信博先生

口腔マイクロバイオームは口腔表面に生息する微生物叢とその環境から成り立ちます。口腔は場所によって栄養条件や酸素濃度などの環境が異なり、そのために生息する微生物の種類が変わります。

歯肉縁上では食事から供給された糖質が代謝されて有機酸が生じ、齲蝕を発症します。一方、歯肉縁下では歯肉溝滲出液から供給されたタンパク質・ペプチド・アミノ酸が代謝されて短鎖脂肪酸、アンモニア、硫化物が生じ、歯周病を惹起します。近年、口腔マイクロバイオ―ム代謝物は口腔疾患だけではなく、全身の健康とも関連することが分かってきました。

本講演では、口腔マイクロバイオームがもたらす口腔と全身の疾患と健康について、最新の代謝生化学に基づいてお話しいたします。

東北大学大学院歯学研究科 特任教授髙橋 信博先生

所属・役職

  • 東北大学・総長特別補佐(グローバル戦略室)
  • 東北大学・名誉教授

研究内容

口腔生化学・口腔マイクロバイオームの代謝生化学、酸素濃度と細菌/細胞代謝生化学、口腔マイクロバイオームと生体材料の相互作用、口腔マイクロバイオーム代謝物と口腔と全身の健康(食学)


高橋先生講演
12:00 ランチョンセミナー:社会連携(20分)
13:00 形だけで終わらせない! 初期治療・再評価の視点 JOF歯科医師・杜塚 美千代

MTM開始初期の頃は、プログラム通りに初期治療〜再評価を行うことに注力しがちです。しかし症例を重ねるにつれマンネリ化し、かつ患者に十分な効果を与えられていないことに気づかされます。集団ではなく、個別に初期治療を行うのはなぜでしょうか。

口腔内状況、リスク、医療者と患者それぞれの目指したい口腔、患者の社会的背景や性格など考慮する観点は多々あり、アプローチの方法は患者ごとに異なるはずです。健康な口腔はPCR15%以下などという数値だけでは測れず、病状や目標によっても再評価の観点は変わってくるでしょう。

初期治療に携わってきた歯科医師として、皆様が実践する際のヒントとなるような視点をお伝えします。

14:00 参加者グループワーク JOF理事・宮城 和彦
16:00 次回中間発表の案内 JOF理事・佐藤 長幸
16:30 クロージング

受講費用

JOF会員の方
  • ● 医院参加
    • 100,000円/1医院
    • 対面(会場参加)5名まで・オンライン6アカウントまで
    • 人数追加:20,000円/1名
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
  • ● 個人参加
    • 20,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
JOF未入会の方
午前:ブラッシュアップセミナー(特別講演:髙橋先生)

社団法人の使命である歯科業界全体の啓蒙・発展のため、会員外受講を可能としています。

  • ● 個人参加
    • 20,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
03 第3回

患者に寄り添う予防と治療計画

「また来たい」と
思われる
医院になるために

患者のライフステージに合わせた
メンテナンスプログラムの
構築法、無理なく継続できる
治療提案のポイントを学ぶ。
  • 開催日       
    • 2025年9⽉21⽇(⽇)
  • 開催方法      
    • 対面(会場参加)+オンライン(ハイブリッド開催)
  • 定員        
    • 対面(会場参加):300名 オンライン:制限なし

会場

御茶ノ水トライエッジカンファレンス 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目2-5 御茶ノ水Nkビル 11階

スケジュール ▼
時間 内容 登壇者
08:30 受付開始
09:00 育成セミナー中間発表20分+質疑応答10分 座長・JOF理事・佐藤 長幸
11:00 会員発表 岩田有弘歯科医院
12:00 ランチョンセミナー:社会連携(20分)
13:00 再評価1までに患者さんとシェアしておきたい!
修復治療・歯内治療の目の付けどころ
JOF理事・田中 利典

歯を失う疾患の一つであるう蝕。コレに対して私たちはメンテナンスはもちろん、う窩の修復、充填物のやり直し、歯髄保存処置、抜髄、再根管治療などで対応しています。

この講演では歯科保存領域にフォーカスを当て、口腔内の様子とエックス線写真の見方、治療介入する・しないのメリットと留意点、治療時の意思決定のポイントなど、本格的な治療が始まる再評価1までに患者さん・歯科衛生士・歯科医師で共有しておきたい内容を学習します。

15:00 治療が終わった!メンテナンスプログラムの設計 JOF歯科衛生士・花岡 佑み子

このパートではパーソナライズされた効果的なメンテナンスプログラムを設計するために必要な項目についてお話をしていきます。治療終了後にいきなりメンテナンスに入るのではなく、もう一度リスク検査を実施することにより、初診から現在までの変化や経過観察部位を確認します。

これにより、現状や今後のリスクを患者さんと共有できるため、適切なメンテナンスインターバルを患者さんと共に決定することができます。さらには実際のメンテナンス実例を元にプログラムの内容や時間配分、アセスメントの方法なども詳しくお話をしていきます。

16:00 チームミーティングのお知らせ JOF理事・田中 利典、JOF理事・木村 雅之
16:30 クロージング

受講費用

JOF会員の方
  • ● 医院参加
    • 100,000円/1医院
    • 対面(会場参加)5名まで・オンライン6アカウントまで
    • 人数追加:20,000円/1名
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
  • ● 個人参加
    • 20,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
04 第4回

つながりを活かすチーム医療の力

連携を深めて
歯科医療を
広げる

チームミーティングを
活用した連携の強化、
他職種との協力方法、
地域に根ざした歯科医療の
可能性を探る。
チームミーティング alt=

特設ページ公開中

  • 開催日       
    • 2025年10⽉26⽇(⽇)
  • 開催方法      
    • 対面(会場参加)+オンライン(ハイブリッド開催)
  • 定員        
    • 対面(会場参加):300名 オンライン:制限なし

会場

御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターRoom C 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6

スケジュール ▼
時間 内容 登壇者
09:00 受付開始
09:30 JOFの活動報告 JOF理事長・畑 慎太郎
09:50 特別講演:
こどもまんなか社会が目指す小児歯科医療ついて考える
福岡歯科大学 教授・岡 暁子 先生

「健全な機能を営む永久歯列の獲得」を目指す小児歯科医療において、歯科医師に求められるのは、修復のための精巧な技術ではなく、子どもたち自身が自分の口腔の健康を意識し、その維持方法を修得しながら自己管理できる成人となれるよう導く、といった教育者としての視点です。

こどもまんなか社会が掲げられた今、子どもたちの口腔を健全に育てることを養育者だけに委ねることなく、社会的な責任として捉え、すべての子どもたちに小児歯科医療がとどくシステムを構築していく必要があるでしょう。
本講演を通して、これからの小児歯科医療が目指すべき社会ビジョンについて、先生方と共に考え、ご意見を伺う機会になればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

福岡歯科大学
成長発達歯学講座 成育小児歯科学分野 教授
岡 暁子先生
  • 1997年 九州大学歯学部 卒業
  • 2004年 南カリフォルニア大学歯学部研究員
  • 2022年 福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野教授、現在に至る

専門分野・研究内容

  • 小児歯科
  • 口腔顔面発生学

資格

  • 日本歯科専門医機構認定 小児歯科専門医
  • 日本小児歯科学会認定 小児歯科専門医指導医
  • 日本口蓋裂学会認定 認定士(小児歯科)
岡先生講演
11:25 特別講演:
クリニックの生産性をみんなで高めるヒケツとは
〜パワハラ予防とチームビルディング〜
神奈川県立保健福祉大学 教授・津野 香奈美 先生

職場で起きるハラスメントには様々な種類がありますが、その中でも最も経験する人の割合が多いのが、パワーハラスメント(パワハラ)です。そして業種別にみてみると、実は医療の現場は他と比べてパワハラの発生率が高いことが明らかになっています。

そこで本講演では、なぜ医療の現場でパワハラの発生が多いのかを各種研究やデータで紐解いた後、パワハラを防止しチームとしての生産性を高めるためにどのような取り組みをしたら良いのかについて、科学的根拠を交えながら話します。
院長でもスタッフでも、どのような立場でもできるパワハラ防止対策のコツについて紹介します。

神奈川県立保健福祉大学 教授津野 香奈美先生

東京大学大学院医学系研究科専門職学位課程および博士課程修了。博士(医学)、博士(保健学)、公衆衛生学修士。

大学院在学中に米国NIH(国立衛生研究所)の組織内紛争解決処理部門にて勤務。和歌山県立医科大学医学部助教及び講師、米国ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科講師及び准教授を経て現職。大学院では健康行動科学、社会健康学・社会疫学、産業保健学の講義を担当している。

平成28年度厚生労働省「職場のパワーハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員、令和2年度厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査検討委員会」委員、令和2~3年度「中小企業におけるハラスメント相談体制実証事業検討委員会」委員、令和4年度厚生労働省「カスタマーハラスメント・就活ハラスメント等防止対策強化事業検討委員会」委員。(株)クオレ・シー・キューブ 人と場研究所所長、相模原市参与、小田原市ハラスメント対策推進アドバイザー、港区男女平等参画苦情処理委員、目黒区男女平等・共同参画オンブーズ。日本産業ストレス学会 理事、日本行動医学会 理事、労働時間日本学会 理事、日本産業衛生学会 代議員、日本疫学会 代議員。

パワハラ上司を科学する-ちくま新書-1705-津野-香奈美
  1. 津野香奈美(分担執筆),「医良戦略2040 PARTⅡ」,ロギカ書房,2025年2月
  2. 津野香奈美(監修),「管理職・上司のためのハラスメント対策Q&A」,東京法規出版,2024年12月
  3. 津野香奈美(監修),「ハラスメント・ゼロの職場を目指して~管理職が知っておくべき基礎知識と予防・対処法~」,地方公務員安全衛生推進協会,2024年12月
  4. 津野香奈美(共同監修),医療情報科学研究所(編)「職場の健康がみえる 産業保健の基礎と健康経営」,株式会社メディックメディア,2019年12月
  5. 和田耕治,津野香奈美(編著),「産業保健の複雑データを集めて まとめて 伝える ワザ: 社員も経営層も動かす! 「最強」の活用術」,メディカ出版,2018年4月
  6. 津野香奈美(分担執筆),ストレスチェック実務Q&A編集委員会(編)「集団分析・職場環境改善版 産業医・産業保健スタッフのためのストレスチェック実務Q&A」,産業医学振興財団,2018年3月
  1. 日本の人事部HRアワード2023書籍部門 優秀賞『パワハラ上司を科学する』,2023年10月
  2. Early Career Award, International Society of Behavioral Medicine,2021年6月
  3. 第26回日本行動医学会 優秀演題賞,2019年12月
  4. 日本産業衛生学会 若手論文賞,2017年5月
  5. 和歌山県立医科大学 特別優良教員表彰,2015年12月
  6. 第88回日本産業衛生学会 優秀演題賞受賞,2015年5月
  7. 日本行動医学会 第3回奨励賞受賞,2014年11月
  8. 第54回近畿産業衛生学会 若手奨励賞受賞,2014年11月
  9. 第73回日本公衆衛生学会 優秀演題賞受賞,2014年11月
  10. 第53回近畿産業衛生学会 優秀演題賞受賞,2013年11月
津野先生講演
13:00 ランチョンセミナー:社会連携(20分)
私たちが取り組む社会連携のかたち
富士通Japan株式会社

富士通グループでは健康経営重点施策のひとつに「口腔・歯の健康施策」を掲げ、全社で従業員の健康増進に取り組んでいます。予防歯科セミナーを通じた情報提供や社員歯科健診の対象者拡充、2023年9月には企業立クリニックの歯科を予防型に変革するなど、量と質両面での高度化に挑戦しています。
口腔保健に対する社会ニーズの高まりも踏まえ、富士通社内の実践モデルやオーラルフィジシャンのみなさんとの取り組みを広く社会へ発信し、自治体や大学、企業への実装を目指しています。

本会では、社会連携の具体的な事例をご紹介します。

「この指とまれ!プロジェクト」について、ご参加のみなさん、その地域の関係者と共に、ぜひ取り組ませて下さい。

14:00 矯正治療の外科・非外科 JOF理事・晝間 康明

矯正歯科治療が必要な患者さんに対し、外科矯正を選択すべきか、それとも非外科(矯正単独)で対応すべきかについてお話しします。

不正咬合に対して矯正歯科学的なアセスメントを行ったり、管理の必要性を感じたりする場面は少なくないでしょう。そのような状況で、成長期の子どもをメインテナンスしている中で外科矯正が必要と診断された場合、「患者さんを落胆させてしまうのではないか」と不安を感じることはありませんか?また、成人症例では、外科矯正による負担を避けるために、非外科での矯正治療を無理に選択した結果、不正咬合の十分な改善が得られなかったり、後戻りしてしまったりした経験や不安はないでしょうか?私自身も、OP歯科医院の矯正歯科医として、同じ悩みや葛藤を抱えてきました。

本講演では、外科矯正と非外科矯正の選択に関わる骨格的要素・歯牙的要素・審美的要素・安定性について、矯正歯科医がどのような診断を行い、どのように説明しているのかを、実際の症例を交えながらお話しします。

14:50 歯内療法の外科・非外科 JOF理事・田中 利典

歯内治療と聞くと根管治療がまずイメージされるかと思います。保険診療では、不可逆性歯髄炎(Pul)に対する抜髄、根尖性歯周炎(Per)に対する感染根管治療がこれに該当します。

しかしながら、歯内治療の専門医は、初回根管治療、非外科的再治療(再根管治療)、外科的再治療(根尖切除術など)の3つに分けて考えています。まずはこの捉え方の違いと治療の難易度について解説いたします。 その上で、再治療においては外科・非外科、すなわち外科的再治療か非外科的再治療かとなるわけですが、歯科医師でも歯科衛生士でも、適切な医療面接や口腔内診査、エックス線写真の読影ができると初期治療や治療計画立案時に説明ができるようになります。

本講演では「感染除去」をキーワードに、歯内治療の外科・非外科の目の付けどころを症例とともに解説いたします。

15:40 JOF会員発表 せせらぎ歯科クリニック 川村 真之

メディカルトリートメントモデルによる予防歯科医療により、地域社会の KEEP28実現に貢献することを目標に、せせらぎ歯科クリニックはOP歯科医院として2016年6月に開業しました。KEEP28実現に向けた日々の臨床の中、たくさんの壁がありました。

うまく乗り越えられた壁、あるいは現在も乗り越えている最中の壁もあります。それらを共有することにより、同じ志を持つ皆様とのそれぞれの地域社会におけるKEEP28実現に、少しでも貢献することがJOF会員である私の役割と考えます。そこで、オーラルフィジシャン育成セミナー受講時に発表した今後の展望を振り返りながら、開業から現在まで約9年間のOP歯科医院としての当院の取り組みを紹介させていただきます。

JOF会員発表 ページデンタルクリニック 赤倉 実里

「後悔のない人生を歩んでほしい」──そんな願いを胸に、2018年7月、歯科医師である夫と共に当院を開院いたしました。
当初から、私たちは“歯をできるだけ削らず・抜かず・守る”というオーラルフィジシャンの理念「KEEP28(28本の歯を一生守る)」の実現を目指してきました。しかしながら、その道のりは決して平坦ではなく、理想と現実の間にある壁に何度もぶつかり、悩み、立ち止まることもありました。

そんな中、オーラルフィジシャン育成セミナーを受講し、MTMという考え方を医院の柱に据え、JOF一員として予防歯科に真摯に向き合うことで、これまで点在していた知識や経験が少しずつながり、医院としての方向性が明確になってまいりました。
当院は、開院5年目の若いクリニックではありますが一人一人が役割と想いを共有し、チームとしての結束が生まれてきております。そして何より、地域の皆さまや患者さまに支えられながら、今日まで歩みを進めることができました。

今回は、「MTMを軸とした、女性の視点によるチームビルディングとオーラルフィジシャンクリニックの実践」をテーマに、当院の取り組みをご紹介させていただきます。

酒田交流会のお知らせ JOF理事・宮城 和彦

受講費用

JOF会員の方
  • ● 医院参加
    • 150,000円/1医院
    • 対面(会場参加)5名まで・オンライン6アカウントまで
    • 人数追加:30,000円/1名
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
  • ● 個人参加
    • 30,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
JOF未入会の方

市民の方々に私たちの取り組む歯科医医療のあり方を知っていただくことを目的として会員外受講を可能としています。

  • ● 個人参加
    対面(会場参加)またはオンライン
    • 歯科医師:50,000円/1名
    • 学生・一般市民:5,000円/1名
    • その他:30,000円/1名
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
05 第5回

原点に立ち返る

酒田交流会で
築く
つながりと学び

年間の学びを統合し、
患者・スタッフ・地域が満たされる
「Sakata Model」が生まれた
日吉歯科診療所を見学。
参加者同士の交流も深める。
  • 開催日       
    • 2026年3⽉28⽇(⼟)・29⽇(⽇)
  • 開催方法      
    • 対面(会場参加)+オンライン(ハイブリッド開催)
  • 定員        
    • 対面(会場参加):50名 オンライン:制限なし
  • 講演        
    • 日吉歯科診療所 熊谷 崇 先生

会場

日吉歯科診療所 〒998-0037 山形県酒田市日吉2-1-16 

スケジュール:1日目 ▼
時間 内容 登壇者
13:30 受付開始
14:00 シン⻭科実態調査を交えて趣旨説明
14:30 講演 日吉歯科診療所・熊⾕ 崇先⽣
17:00 JOF会員発表
18:00 クロージング
19:00 懇親会
スケジュール:2日目 ▼
時間 内容 登壇者
08:30 受付・院内見学
09:00 オーラルフィジシャン育成セミナー参加医院発表 座長:理事・佐藤長幸
12:00 昼食
13:00 100症例発表・サティフィケート授与 座長:理事・晝間康明
14:30 まとめ 日吉歯科診療所・熊⾕ 崇先⽣
15:30 JOF次年度年間スケジュール JOF理事・宮城 和彦
16:00 閉会

受講費用

JOF会員の方

個人参加のみです。2日間すべてのスケジュールにご参加ください。

  • ● 個人参加
    • 40,000円/1名
    • 対面(会場参加)またはオンライン
    • 対面(会場参加)は懇親会費用+11,000円/1名
    • 対面(会場参加)は+弁当代2,000円/1名
>交通・宿泊等申込書のダウンロードはこちら<Excel>
>交通・宿泊等申込書のダウンロードはこちら<pdf>

お支払い方法

お振り込み先

三菱UFJ銀行
春日町支店 店番062
普通 1110054
一般社団法人 日本オーラル・フィジシャン・フォーラム

クレジットカード決済リンク

JOF会員

JOF会員以外

ランチョンセミナーお申し込み

ランチョンセミナー開催を希望する企業様はこちからお申し込みください